2014年12月30日火曜日

YASHINON DS-M 135mmF2.8 分解清掃


 父の遺品の中にいくつかレンズがあり送られてきた。その中で目についた「YASHINON DS-M135mmF2.8(M42マウント)」があった。これは「使いたい」と思う1本だ。








 埃は残っているが、全体的にはきれいだ。レンズの中にカビ、曇りがあった。。。ちょっとショック!

 普通なら何の躊躇もなく分解・清掃に取り掛かるのだが、ネットで分解方法を検索するが何もない。仕方なく、これまでの少ない経験をベースにレンズ全体を眺める。

 レンズ本体のいもねじを見つける。これを外し、本体をねじれば本体が分離すると思い、作業に取り掛かる。









 ねじってみるとやはり分離できる。







 カビはレンズクリーナーで簡単に取れた。曇りも試にレンズクリーナーを付けた綿棒で拭いてみると、簡単に取れた。バルサム切れなら手間がかかると思っていたが、これはついている。


 きれいになったところで、分解と逆の手順で組立を行う。

 いもねじを締め、組立が完了する。

 素人が作業する宿命か、ねじの跡が目立つ。








 マジックで傷隠し。

 これで使える(精神的にも)状態になった。
  

2014年11月21日金曜日

Fujinon EBC 200mm F4.5 分解清掃


 仕事の帰りに何気なく近所のハードオフに行ってみた。最近はあまりいい物が無いので店に入るのも久しぶりだ。カメラレンズのジャンクコーナーに立ち寄ると見慣れないレンズがあった。

  Fujinon EBC 200mm F4.5 ... カビありで800円+税。


 見てすぐM42マウントは認識できたが、こんなレンズあったんだなあ。 知らなかった。レンズ表面は汚いが、清掃すれば大丈夫そう。全体的にきれいな方ではないか?

 スマホで情報検索しても、海外の掲示板にコメントが幾つかあったが、レンズ構成とか諸元などほしい情報が無かった。「Fujinon」「EBC」の二文字が気になるので購入し、お持ち帰り。




 ヘリコイドのトルクや全体の印象から、あまり使われずカビが生え何らかの理由でハードオフに来たようだ。

 カビも見た感じではレンズが分解できれば簡単に除去できそう。ただ、他のレンズと違いフロントのレンズをどう取るか?わからない!





 自宅のPCでネット上の情報を調べてもこのレンズの情報はほとんど無い。分解に関する事例などがあればと思ったが、何もなかった。

 分解する前に、カビの位置を確認し、フロント側からアプローチした方が良いと判断。





 早速分解に取り掛かろうとするが、レンズを外そうにもレンズオープナーが使えない、カニ目を刺す溝もない。初めてのケース。


 考えなしに力技で壊すのももったいないので、分解は一時中断する。

 暫く、いじくりまわし様子を見る。普通に考え、簡単に分解整備が出来るように技術者は考える(そうでないケースもあるだろうが)のではないか?レンズをくるくる回したり、絞りをいじくっていると、妙な溝を見つける。




 タクマーの200mmでレンズのフロント部分が回り、レンズが外れたという記事を思い出す。

 ゆっくり壊さないよう、左右にゆっくり力を加えると回った!



 こんな感じです。



 ここまで分解できれば、カニ目も使えるので、後はいつも通り清掃しようとするが、レンズが接着剤で固定されているようで回らない。うーーん。

 もしかしたらと思い少し左右に回してみると、回転し始めた。





 簡単に取れた。

 カビの箇所を確認すると、




 このレンズらしい。外そうとオープナーを当てようとすると、レンズに当たる。指で回してみると、少し力を加えたら簡単に外れた。


 レンズを取出し、清掃する。


 このレンズの向きに注意!よく見るとレンズの膨らみ方が違う。表側、裏側(絞り側)があるので注意しないと、レンズの性能が出なくなる。後で組みなおすのは面倒なので、慎重に作業をする。


 必要な清掃が完了したら、逆の手順でくみあげる。


 このレンズのフードだが組み込みは良いのだが、モルトが経年劣化し、スカスカ状態。横にすると、フードが少々垂れ下がりみっともない。これもついでに修繕する事にする。

 フロントのレンズを外すと、2段組みのフードが外れる。

 フードの一番下に、フードを固定する輪っかあるのでこれを外すと、フードがバラバラになる。







 無水アルコール、綿棒、マイナスドライバーで古いモルトを剥がし、手元にあったモルトを張り付ける。

 フードの作業が完了したところで、すべてを組み付ける。



 きれいになっている!!


 X-E1で使うためマウントアダプタをはめようとすると隙間ができる。。。???






 早速この突起物の正体を調べる。フジカのボディーを使っている時に便利な機能として、開放測光用の「連動ピン」だという事が分かった。他のM42が使えるボディーでは、このピンが邪魔をするらしい。フジカボディーは持っていないし、デジカメ利用が主な目的なので、「削る」事にした。

 金属の材質は柔らかいので、手持ちのやすりでゴリゴリ。

 改造中のFujinonレンズ。



  指で触って違和感がないところまで削る。素人が思いつきで行った作業のため、周辺も削ってしまった(かなり気を配り対処したつもりだったが。。。)。










 削ったところは油性マジックで傷隠し。もう一つ目的があり、削った箇所が盛り上がっていた場合、その部分だけマウントアダプターと擦れるので、調整するには便利。2回ほど削り直し調整する。

 やっと撮影できる状態になった。


*追加

 海外のサイトで、Fujinonレンズの諸元表を見つけた。

http://www.pentax-manuals.com/fujica/lenses/m42_lenses.htm








2014年10月25日土曜日

OM ズイコー MC 50mm/1.8 分解・清掃

 仕事帰りにキタムラに寄る。この店は中古コーナーの奥にジャンクレンズ、カメラが集まっているコーナーがある。何気なく見ていると、奥の列に見た目はきれいなOM ズイコー MC 50mm/1.8があった。

 手に取ってF、Rキャップを取り確認すると、

・レンズ数か所に小カビ(拭いたら取れそう)

・絞りに油が浮いている(戻りが若干遅い)

 見た感じ、外観はきれいだし、ヘリコイドも適度なトルク感がある。修理できそうなので購入。

 まずは、現状確認。



見た目はきれい。




 カビ。。。レンズの中にもいくつか確認できる。リア側はレンズクリーナーで拭けば取れそう。


  絞りの油。動きが鈍いなー。

  お店で確認した状況と変わらないので、安心する。

  早速フロント側の化粧版を外す。



 外してみて??過去に分解清掃したF.ZUIKOと構造が違う。どなたかのブログで、このレンズは見た目は同じだが、仕様変更があったのか分解の仕方が違うというような記事があったことを思い出す。

 ?。。。まあ、ネジが見えるのでこれをゆっくり外す。

 外れた。



 この作業のポイントは絞りをコントロールする小さなベアリングがあるので、これを確認しながら慎重に、ゆっくり!持ち上げる事だけ。このベアリングをなくすと大変な事になる。

 ミラーレス機で使うので絞りは、絞りは分解清掃せず無水エタノールで拭き取る。ひどくなかったため、簡単に取れた。カビもレンズクリーナーで軽く拭いたらきれいに取れた。 作業に集中してしまい、記録をするのを忘れる。

 私が利用する範囲で機能的に問題ない状態になったので、X-E1に取り付けテスト撮影する。








トリミングあり


 逆光で撮ってみる。パソコンで拡大して確認する。きれいに解像しているのでこれは使える。しばらく使ってみることにする。既に持っているF.ZuikoはMC(マルチコーティング)ではないためかレンズも若干黄色に見えるが、写りは変わらないような気がする。

2014年10月19日日曜日

E-P5 + BORG 50FL 露出補正(テスト)

 E-P5+BORG 50FL(絞りなし)の組み合わせは、晴れた日にいつもの場所でカワセミを撮影すると露出オーバーになる。

 補正を-0.3、-0.7とテストしてみるとかなり 改善される。 -0.7が個人的には良いように思う。これで撮影を試みる。






















 上記の画像は全てトリミングありです。

 この日は私が居る間(午前中のみ)は魚が獲れず。

 絞りを注文しているので、これが届いたらまたテストしてみるか。